シャープの『COCORO+』が目指すスマートホームは家中まるごとお友達化?【最高の部屋を作る。】




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最近IoTやスマートホームという言葉を数多く耳にするようになった。が、中身については“スマホとつなぐと便利なんでしょ!”くらいの認識で、実はちゃんと理解している人は少ない。リノベーションやインテリアコーディネートをきっかけに導入すると、一体どんなメリットがあるのだろうか? ここではパナソニック、シャープ、フィリップスという、特にIoTやスマートホームに積極的な3メーカーにメリットや本気度を聞いてみた。今回はシャープ編です。

IoT対応の家電が続々と登場する中で、シャープは人口知能を加えた「AIoT」技術を備えた製品を発売。IoTを行く機能で家電はどう変わるか?その狙いを開発者 中田尋経さんに聞く。

 

IoTの先にある「AIoT」で

家電がもっと使いやすくなる



シャープが展開する『COCORO+』関連の製品は、ネット接続機能と人工知能を組み合わせた「AIoT」という技術を採用する。スマホなどを使って遠隔操作が可能なだけでなく、独自のクラウドサービスにつながることで高度な学習機能や会話機能が備わるという。なぜ家電製品に学習や会話が必要なのか? IoT関連の事業に携わる中田尋経さんは「家電製品が持つ機能をフルに使ってもらうこと」が開発の背景にあったと振り返る。

シャープ『COCORO+』 (ココロプラス)

モノの人工知能化を促す「AIoT」技術を軸にした家電プロジェクト。クラウドを仕様した学習機能や音声対話機能を内蔵。家電が単なる道具から愛着を感じられる存在へと進化することを目指している。

 

「家電がクラウドとつながれば

エモーショナルな対応力が生まれる」



「近年の家電製品は多機能化が進んでいますが、実際にユーザーが使う機能はかなり限られているのが現状です。その人ごとの生活スタイルに合った便利な機能をもっと使ってもらうためには、家電を軸にコミュニケーションを図り、利用データの分析と使い方の提案が必要だと考えました。そこでネット接続機能とクラウドベースの学習機能を組み合わせて、このアイデアを実現したわけです」

シャープは、2012年に発売した会話機能を搭載するロボット掃除機「ココロボ」をはじめ、以前から人工知能を備えた家電の開発に力を入れてきた。そのさらなる進化にはネット接続によるIoT化が不可欠だったという。

「従来の家電製品にも学習機能を組み込んだ無線LANモジュールを搭載していましたが、より高度な学習や解析を行うには、性能が不足していました。ただ、価格やサイズなど様々な要素から、より大型で負荷がかかるモジュールを搭載するのは難しい。それならばクラウドに接続して、データの蓄積や解析処理を行えばいいと考えたのです。Webサービスとも連携しやすいですからね」



▲クラウドと連携した学習機能を効果的に使うために、無線LANモジュールも独自に開発。AIoTに最適化し、高度な処理を実現した。

こうして開発されたのが、オーブンレンジやエアコン、スマートフォンなどの機器である。いずれも毎日の使用履歴や行動パターン、家族構成などを解析し、より快適な使い方を提案してくれるのだが、もうひとつ重要な機能を搭載している。それが音声対話機能だ。

「どの製品も音声対話で操作方法などを確認できるだけでなく、家電の方から便利な使い方を提案したり、今日の天気などちょっとした情報を教えてくれたりします。こうした機器側からのアクションを音声を通じて行う“エモーショナル”な機能が、家電の使い方を変え、親近感のあるものにしてくれるのです。

音声認識の精度や話しかけ方で不便さはない?

機器ごとに利用頻度の高い言葉(キッチン家電なら料理用語など)に重点を置いて認識精度を上げることで、使い勝手を向上。漠然とした質問にも対応できる。さらにクラウドを使った学習機能で語彙を増やしていける。

音声認識の精度は、クラウドにデータを蓄積して日々向上させられます。複雑な操作をせずに高度な機能を使ってもらうためにも、家電にはこうしたエモーショナルなアクションが必要だと考えています」

現在は『COCORO+』の機能を搭載するのは6ジャンルの製品のみだが、2017年中には多機能リモコンのように使えるロボット『ホームアシスタント』も登場する予定。



▲2017年中には『ホームアシスタント』というロボットをリリースする予定。多機能リモコンのように複数の機器を操作できる。

学習機能でどう便利になる? 機器同士の連携は?

ユーザーの嗜好や使用履歴、生活パターンを学習することで、便利な機能の提案や役立つ情報の通知が可能に。ハブ的な機器を使った複数機器の連携も検討されている。

さらにシャープはAIoT技術の開発仕様を公開しており、他社との協業も視野に入れている。この流れが加速すれば、AIoT技術を備えた機器が家庭の中に一気に進出していきそうだ。

家電が賢くフレンドリーになったCOCORO+対応機器

献立を相談しながら健康調理



シャープ

ヘルシオ AX-XW300

実勢価格:14万円

ユーザーの嗜好や利用履歴を学習し、クラウド上のメニューからお勧めの料理を提案してくれるオーブンレンジ。スマホとも連携し、専用アプリで選んだレシピを本体に送信できる。

気軽に持ち運べるロボット型電話



シャープ

“RoBoHoN” SR-01M-W

実勢価格:21万3840円

人工知能が組み込まれ、二足歩行が可能なロボット型電話。モバイル通信(LTE/3G)に対応し、電話やメール、カメラなどの基本機能や専用アプリによるサービスを、対話しながら使用できる。

ユーザーに役立つ情報を声でお知らせ



シャープ

AQUOS SH-M04

実勢価格:2万円前後

シーンに応じて役立つ情報を話しかけてくれるスマートフォン。天気予報や急上昇しているワードなどをユーザーの嗜好や生活パターンに沿ってタイミングよく知らせてくれる。

好みの温度や使い方を賢く学習



シャープ

プラズマクラスターエアコン AY-G40X2

実勢価格:26万円〜

別売りのアダプターを使いネット接続することで、スマホによる遠隔操作や運転モードの学習が可能。アプリ経由で操作履歴を学習し、好みの温度や住む地域の天候に合わせて運転モードを自動選択する。

豊富なコンテンツから好みの番組をお知らせ



シャープ

AQUOS ココロビジョンプレーヤー AN-NP40

実勢価格:1万8000円

液晶テレビ『AQUOS』に接続し、VODサービスなどを利用できるAndroid TVメディアプレーヤー。視聴履歴や嗜好を学習し、お勧めのコンテンツや天気などの情報を音声で知らせる。

庫内の食材に合わせて献立や買い物を提案



シャープ

プラズマクラスター冷蔵庫 SJ-TF49C

実勢価格:35万円〜

音声でメニューの相談や提案、買い物リストの作成ができる会話機能を搭載。買い物リストはクラウドを通じてスマホのアプリに反映されるので、外出先での確認や買い忘れ防止に役立つ。

文/高橋智

※『デジモノステーション』2017年7月号より抜粋




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