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「住宅神話」を考える

 

 

人生のゴールはマイホームと退職金。そんな人生モデルが崩壊しつつあります。今までの不動産の「常識」が通用しなくなった時代、将来「あのとき、こうしていれば……」と後悔しない選択をするために、今、何を知り、意識改革していくべきなのか? 不動産投資のプロである牧野知弘さんの『マイホーム価値革命──2022年、「不動産」の常識が変わる』(NHK出版)は発売後すぐに増刷。今、問題となっている不動産市場の「逃げ切り世代」と「取り残され世代」の格差に早くから注目してきた牧野さんに、2回にわたって現代日本の不動産最新事情を解説してもらいます。

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 マイホームを買う大きな理由は、賃貸住宅に居る限り、永遠に家賃を支払うだけで、自らの財産にはならないという考え方に基づくものだ。この「マイホーム=財産」という考え方は戦後の日本で顕著になった考え方といえる。

 実は戦前までは都内で働く勤労者の多くは借家住まいだった。勤労者の所得が安定しなかったという面もあるが、人々は特に家を「所有」しなければならないという概念は持ち合わせていなかった。落語の世界においても熊さん八つぁんが登場するのは長屋の中だ。

 ところが戦後高度成長期を迎えて、地方から大量の人々が東京、名古屋、大阪といった大都市に流入するようになると、人々は自らの生活拠点としての家を「借りる」だけでなく、「所有」することを意識するようになった。

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