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多すぎる色の問題は昔から・・・

 

 

多すぎる色がオシャレの邪魔になる!「クローゼットは3色でいい」

 
写真撮影/片山貴博

30代、40代に入ると体型や肌の質感が変わり、多くの女性が「ファッション」に悩み始めます。カラー診断を受けて「似合う」と言われた色の服をまとめ買いしてみたり、10着しか持つなと言われて似合っていた服まで捨ててしまったり……。そんなファッション迷子さんへ向けて、『クローゼットは3色でいい』(KADOKAWA)を出版したパーソナルスタイリスト、杉山律子さんに、迷わないクローゼットづくりの秘訣をお聞きしました。

毎朝着る服で悩む理由は、クローゼットにあふれる「服の色」と「数」

パーソナルスタイリストとして、これまで1年間で延べ150人以上のスタイリングを手がけてきた杉山さん。彼女が提案するのは、3色のベースカラーで組み立てるクローゼットです。クローゼットからあふれるほどたくさんの服を持っているのに、毎朝着る服で悩む、着ていく服がない。その多くは、クローゼットに色と数が多すぎることが原因だという杉山さん。

「クローゼットに色と数が増えると、コーディネートの幅が広がってオシャレになれると考えがちです。でも、選択肢が多すぎると、すてきに見える組み合わせを探し出すのが大変になります」

【画像1】映画・広告のスタイリストを経て、2016年よりパーソナルスタイリストとしての活動をスタート。整理収納アドバイザーの資格を有し、毎日のコーディネートに活かせる「クローゼットのレイアウト法」も伝えている杉山さん(写真撮影/片山貴博)

【画像1】映画・広告のスタイリストを経て、2016年よりパーソナルスタイリストとしての活動をスタート。整理収納アドバイザーの資格を有し、毎日のコーディネートに活かせる「クローゼットのレイアウト法」も伝えている杉山さん(写真撮影/片山貴博)

「ファッションのプロが必ず言うのは“全身のコーディネートを3色以内にする”ということ。クローゼットに収めるアイテムを、まとまりのよいベースカラー3色に絞り、自分の体型に合った基本的な形でそろえれば、何を組み合わせても失敗しません。簡単にオシャレに見えるようになりますよ」

著書では、体型別、身長別のアイテムの選び方のほか、「白・黒・グレー」「白・黒・ベージュ」「白・黒・トープ」「白・黒・カーキ」「白・ネイビー・グレー」「白・ネイビー・ベージュ」「白・ネイビー・トープ」「白・ネイビー・カーキ」という8パターンのベースカラーチャートが紹介されています。色選びのポイントは、そこに必ず白を入れること。「店頭でカラーバリエーションのある服を選ぶとき、あえて無難な白を避けてトレンドカラーを選ぶ人も多いと思います。けれども、白は誰にでも似合う色、明るい印象を与える色。ぜひ活用してください」と杉山さん。コーディネートの1カ所に白を入れることで、一気にあか抜けた印象になるそうです。

「例えばボトムスなら、白もしくはベースカラーのなかで最もダークな色でそろえるとまとまりやすくなります。着回しやすいのは、裾に向かって細くなるテーパードパンツ、下半身の悩みをカバーできるワイドパンツ、脚がきれいに見えるタイトスカート、ボーイフレンドデニムよりほどよく細身のガールフレンドデニムです。
ベースカラー3色を組み合わせて全身が調和するコーディネートをつくれるようになったら、少しずつ色みを増やしていっても構いません。準ベースカラーやプラスワンカラーの増やし方、組み合わせ方などもご紹介していますが、あくまでもオプションです。3色のコーディネートだけでも十分、オシャレは楽しめますよ」

クローゼットはオシャレになるための作業スペースだと考えて

オシャレになるためには、クローゼットを整えることも重要だと話す杉山さん。
「クローゼットは服を保管する場所というよりも、着る服を選ぶための作業スペースだと考えてみてください。クローゼットが“今、着ない服”であふれていると、コーディネートを考える邪魔になりますよね。“今、着る服”だけが見やすく、取り出しやすく収まったクローゼットなら、毎日、すてきな自分になるためのコーディネートを選びやすいものです」

【画像2】著書の撮影に使われた服やバッグなどの大半は、杉山さんご自身のもの。スタイリング用に持っているアイテムも含めて、オールシーズンのアイテムが幅130cmのクローゼットにすっきりと収まっていました(写真撮影/片山貴博)

【画像2】著書の撮影に使われた服やバッグなどの大半は、杉山さんご自身のもの。スタイリング用に持っているアイテムも含めて、オールシーズンのアイテムが幅130cmのクローゼットにすっきりと収まっていました(写真撮影/片山貴博)

“今、着る服”を選びやすくするために大切なことは、“今、着ない服”を減らすこと。「例えば次のような服は、クローゼットに収めておく必要はないと思いますよ」

・痩せたら着ようと思っている服(痩せたらもっとすてきな服が欲しくなります)
・思い出がいっぱいで捨てられない服(収納ボックスに入れて別の場所へ)
・2年間着ていないアイテム(いったん手放しても問題ないかも)
・着たときにすてきに見えない服(太って見える、脚が短く見える服ではオシャレになれません)
・身体にフィットしすぎるデザインの服(大人の女性は“ちょいゆる”を選んで)
・服自体がくたびれているもの、メンテナンスできていないもの(言わずもがな!)

【画像3】杉山さん愛用のハンガーは、すべりにくいアーチ型ハンガー。「服の見え方が違ってくるため、ハンガーはぜひ統一して。Tシャツやボトムスなどでも、よく着るものはハンガーにかけて収納すると選びやすくなりますよ」(写真撮影/片山貴博)

【画像3】杉山さん愛用のハンガーは、すべりにくいアーチ型ハンガー。「服の見え方が違ってくるため、ハンガーはぜひ統一して。Tシャツやボトムスなどでも、よく着るものはハンガーにかけて収納すると選びやすくなりますよ」(写真撮影/片山貴博)

クローゼットにかけて収納するのは、基本の3色と似合う色だけに厳選するのがおすすめ。トップスやボトムスなどのアイテムごとに、色別のグラデーションで収納すれば、クローゼットを開けた瞬間、手持ちの衣類をひと目で把握できるから、コーディネートにそれほど悩まなくなるそうです。
「3色にプラスして、アクセントになるような色を持つ場合、あえてクローゼットにかけず、引き出しに収納してもいいと思います。特定のアイテムだけが目立ってコーディネートを考える邪魔になる……といったことがなくなりますよ」

【画像4】ハンガーにかけづらいものは引き出しに。「開けたときに何が入っているか分かるよう立てて収納するのが基本ですが、やわらかい素材のニットやパンツは平置きで重ねて収納するほうが衣類にシワが寄りにくくなります」(写真撮影/片山貴博)

【画像4】ハンガーにかけづらいものは引き出しに。「開けたときに何が入っているか分かるよう立てて収納するのが基本ですが、やわらかい素材のニットやパンツは平置きで重ねて収納するほうが衣類にシワが寄りにくくなります」(写真撮影/片山貴博)

全身のトータルコーディネートを考えると、バッグやシューズも3色の一部。ベースカラーを基本として、使い回しやすいデザインのものをそろえておくと、コーディネートがまとまりやすくなるという杉山さん。
「ブランドロゴが目出つバッグや、主張する色やデザインのシューズといった主役級のアイテムは着る服を選びます。主役級アイテムの投入は、ひととおりのアイテムがそろい、コーディネートに自信がついてから。ファッションが伴わない段階で取り入れてしまうと、初心者感を強調してしまいます」

【画像5】クローゼットを開けたとき、バッグもひと目で見渡せるように収納すると、コーディネートしやすくなります。「まずは、トート、ショルダー、クラッチなど、どんな服にも合わせやすいベースカラーのベーシックなデザインのものを」(写真撮影/片山貴博)

【画像5】クローゼットを開けたとき、バッグもひと目で見渡せるように収納すると、コーディネートしやすくなります。「まずは、トート、ショルダー、クラッチなど、どんな服にも合わせやすいベースカラーのベーシックなデザインのものを」(写真撮影/片山貴博)

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【画像6】杉山さんは夫と大学生の息子さんとの3人暮らし。「靴好き」な夫の靴がシュークローゼットに収まらないため、階段に飾りながら収納。階段の両サイドには、帽子のコレクションも飾って収納(写真撮影/片山貴博)

【画像6】杉山さんは夫と大学生の息子さんとの3人暮らし。「靴好き」な夫の靴がシュークローゼットに収まらないため、階段に飾りながら収納。階段の両サイドには、帽子のコレクションも飾って収納(写真撮影/片山貴博)

オシャレになって自分自身を輝かせるには、たどるべき順番がある

杉山さんにパーソナルスタイリングを依頼するクライアントの多くは、オシャレになりたいと願う、30代から40代の女性。オシャレな人というのは「流行をおさえている人」ではなく、その人の魅力を引き出す「似合う服を着ている人」だと杉山さんは考えます。
「体型も年齢も違う“誰か”の真似をするのではなく、なによりもまずは自分自身の体型を知り、なりたいイメージをはっきりさせることが大切です」

【画像7】メンズ・レディースウェアのブランド「アナログライティング」と共同で製作したジャージードレスを着こなす杉山さん。杉山さんの提案する基本カラーに沿ってリプロダクトされたアイテムは「アナログライティング」のサイトで購入できます(写真撮影/片山貴博)

【画像7】メンズ・レディースウェアのブランド「アナログライティング」と共同で製作したジャージードレスを着こなす杉山さん。杉山さんの提案する基本カラーに沿ってリプロダクトされたアイテムは「アナログライティング」のサイトで購入できます(写真撮影/片山貴博)

「なりたい自分に近づき、オシャレになるには、たどるべき順番があります。クローゼットを3色にしたり、数を減らしたりするのは、そのステップのひとつ。著書ではそのステップを、細かく分解して紹介しています。自分が一番すてきに見えるスタイルを知るためのヒントにしていただけるとうれしいです」

【画像8】ファッションだけでなくインテリアも大好きだという杉山さんのご自宅。さまざまなタイミング、場所で手に入れたお気に入りアイテムが、バランスよくスタイリングされているのは「さすが!」でした(写真撮影/片山貴博)

【画像8】ファッションだけでなくインテリアも大好きだという杉山さんのご自宅。さまざまなタイミング、場所で手に入れたお気に入りアイテムが、バランスよくスタイリングされているのは「さすが!」でした(写真撮影/片山貴博)

【画像9】「パシフィックファニチャーサービス」のウッドシェルフは、15年以上前に購入したもの。「服でも家具でも、気に入ったデザインのものは長く付き合えるので、高価でも何としても!手に入れるようにしています(笑)」(写真撮影/片山貴博)

【画像9】「パシフィックファニチャーサービス」のウッドシェルフは、15年以上前に購入したもの。「服でも家具でも、気に入ったデザインのものは長く付き合えるので、高価でも何としても!手に入れるようにしています(笑)」(写真撮影/片山貴博)

【画像10】見た目の美しさにこだわって、ペンダントライトは引っ掛けシーリングを使わず必ず天井に直付けしているという杉山さん。真珠貝が美しい「ヴェルナー・パントン」の「ファンシェルランプ」も電気店に頼んで天井に直付けしてもらったのだとか(写真撮影/片山貴博)

【画像10】見た目の美しさにこだわって、ペンダントライトは引っ掛けシーリングを使わず必ず天井に直付けしているという杉山さん。真珠貝が美しい「ヴェルナー・パントン」の「ファンシェルランプ」も電気店に頼んで天井に直付けしてもらったのだとか(写真撮影/片山貴博)

【画像11】近所のインテリアショップで、破格の1000円で売り出されていたという大きな洋梨のオブジェ。「見た瞬間、すごく気に入って即決したものです。配送料が高額になるということで、タクシーでそのまま持ち帰りました(笑)」(写真撮影/片山貴博)

【画像11】近所のインテリアショップで、破格の1000円で売り出されていたという大きな洋梨のオブジェ。「見た瞬間、すごく気に入って即決したものです。配送料が高額になるということで、タクシーでそのまま持ち帰りました(笑)」(写真撮影/片山貴博)

実は、クローゼットに特化して片付けをサポートする「クローゼットオーガナイザー」の資格をもつ筆者。けれども最近、自分自身のファッションで迷走中。以前は似合っていた色・形・素材の服が似合わなくなってきたからです。杉山さんの提唱する手順を参考に基本に立ち返り、さっそくクローゼットを整理してみたいと思います。40代の「オシャレの壁」を乗り越えられる日はくるのでしょうか!?

『クローゼットは3色でいい』(KADOKAWA)●取材協力
杉山律子さん HP

パーソナルスタイリスト。整理収納アドバイザー。文化服装学院スタイリスト科在学中より、スタイリストアシスタントに。3年間のアシスタントを経て、スタイリストとして独立。映画、広告などメディア多方面で活動する。結婚、出産を経て、「さらに多くのファッションにかかわりたい」との思いから、2016年、パーソナルスタイリストの活動を開始。著書に『クローゼットは3色でいい』(KADOKAWA)。


(さいとう きい)

 












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