日本が誇る100年企業の不変と革新のヒストリーとこれからの100年
創業または設立100年を超える企業が2万社以上あるといわれている日本は、世界でも断トツの長寿企業大国だが、今年、来年もそうそうたる企業が創業100年を迎える。どのような技術革新や企業努力を経て、現在もリーディングカンパニーであり続け、この先の未来をどのように歩もうとしているのか。100年企業の「これまで」と「これから」を取材した。

【写真】日本が誇る100年企業の不変と革新のヒストリーとこれからの100年

【さらなる100年】

戦後の復興と高度経済成長、バブルとその崩壊、リーマンショック……。世の趨勢の風に乗り、そして立ち向かい、「100年企業」はより一層の飛躍を遂げた。さらにこの先をどのように見据えているのだろうか。

◎人々の生活に向き合い期待に応え続ける

 さらに拡大する高齢化社会に向けて、TOTOが手がけているのは、寝室にも簡単に設置できる洗浄機能付き水洗トイレの商品化だ。在宅介護の問題に直面する一般家庭はもとより、社会問題としての対応が迫られる自治体からも注目されている。

「水回り製品を取り扱う業界にとって、数年おきという短いスパンで画期的な製品を生み出すことは非常に難しいですが、人々の生活をより便利にするための改良が欠かせないものでもあります。

 私たちは創業以来、人々の生活に向き合い、少しでも快適に過ごしていただけること、満足いただけることとはどういうものか、真剣に取り組んできました。その考えは、この先もずっと変わることはありません」(TOTO広報部・山下名利子さん)

 さらに同社が取り組むのは、新しいコンセプトの浴槽だ。脳トレで知られる東北大学の川島隆太教授との協同研究などにより、入浴時のリラックス効果を数値化。究極に脳がリラックスする身体のポジションを突き止めた。

 こうして今年3月に発表された『FLOATATION TUB』は、富裕層向けに高級ラインを展開している海外で、販売が決定している。

 新しい商品は脳への働きにまで踏み込み進化しているのだ。

◎グローバル化を目指した基本姿勢を貫く

 キッコーマンはこれまで打ち出していた「グローバル化」を、さらに推進していく。同社は2008年に、「目指す姿」とそのための「基本戦略」を「グローバルビジョン2020」というレポートとして具体的に描いた。

 キッコーマンしょうゆをグローバルスタンダードの調味料に育て、食を通じた健康的な生活の実現を支援し、地球社会にとって存在意義のある企業となる。つまり、世界中の人から「キッコーマンがあってよかった」と思われる企業であり続ける、と。

 前出の山下弘太郎センター長が解説する。

「単に日本食のための醤油ではなく、現地の料理や食事に使っていただき、現地の家庭に入り込めてこそ、初めて『グローバル化』といえるのだと考えています。そのために現地の料理にもなじみがあること、またこれまでとは変わった料理の味が楽しめることを提案し、そのあとに商品の認知度を上げていくことが大切だと考えています」

◎商品を売るだけではなく快適な体験を提案し続ける

 常に斬新な発想、画期的な製品を創造してきたパナソニックは、AIやIoT、ロボティクスといった技術を、新製品に導入していくのだろうか。

「商品が時代にとともに変わることは、この業界では大前提。家電製品はお客様の暮らしに常に寄り添っていく必要があると考えています。

 しかし、AIやIoTはあくまでも新しいテクノロジーのひとつです。スマホの操作などにより、家電製品の使用が便利になりさらにはクルマや住宅ともネットを介してつながっていくでしょう。

 我々は単一商品だけを販売したり、他社と競争したりしているのではありません。各製品の利便性や連携をさらに高めることで、暮らし全体が快適になるようにお役に立っていきたいと考えています」

 同社には「250年の長い年月をかけて『真の使命』である『楽土建設』を成し遂げよう」という、創業者・松下幸之助氏の言葉が脈々と受け継がれ、息づいている。つまり、はるか先を見据えている。

 100年が過ぎたといってもまだまだ道半ばなのだ。

文/編集部

※記事内のデータ等については取材時のものです。




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