心身の健康のために、やらない手はない

まず想像されるのは、そう、体力維持、メタボ予防。サイクリングはウォーキングと並ぶ有酸素運動の代表格です。ダイエット効果だけでなく、生活習慣病の予防にも抜群の効果を表します。

 

朝日を浴びることは精神的な健康にも必要なこと。満員電車のストレスもなく、気ままに立ち寄りも可能、季節を感じながら風を切って出勤したら、やる気がみなぎっている自分に気づくでしょう。何より地球環境にもやさしい。

 

いやいや、そうかもしれないけど、そんなことしてたら遅刻しちゃうよ、という人も、意外や意外、最寄り駅から自宅、最寄り駅から会社への歩き時間、また乗り換えの待ち時間などを考えると、通勤時間は電車通勤とそう変わらない場合も少なくありません。

 

一般的に、過度のストレスや疲れがなく、時間のロスも少ない自転車通勤の目安は直線距離で10km以内、時間にすれば1時間以内といわれています。

 

ジム通いもなかなか続かない、時間もお金もない。そんな人には、通勤という毎日絶対必要な行為に、運動を組み込むのがお薦め。継続した運動をすることは何より大切です。気がついたら、あれ? 知らないうちにナイスバディになっていたなんてことも。

 

会社にこっそりはダメ

とはいえ、ちょっとチェックしなくてはならないこともあります。

 

大事なことは会社が自転車通勤を許可しているかどうか。通勤手当はどうなるか。

 

バスや電車の交通費をもらいながら、こっそり自転車で通って儲けちゃおう、っていうのはダメです。お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の「バイトリーダー」のネタでも、「何よりもしてはいけないこと、それは交通費をもらいながら自転車で通うこと」とありますね。

 

自分のお金で自転車を買い、自分の体力を使っているんだからいいじゃない? と考える人もいるかもしれませんが、会社に黙っている、通勤経路を詐称しているということで、詐欺罪や横領罪が適用される場合もあるのです。

 

さらに通勤途中に事故に遭った場合どうなるか。労災が適用される場合、されない場合、さまざまですが、そうしたトラブルを事前に防ぐためにも、会社には正直に相談してみることが一番です。

 

社員が健康であることは、会社にとっての利益でもあります。環境保護や渋滞緩和のためにも、欧米では自転車利用が推進され、インフラ整備のほかに社員が自転車を購入するときの補助や、駐輪場設置を企業に義務付ける自転車先進都市が増えています。

 

日本はまだまだでしょうが、堂々と交渉してみるとことで社会も変わっていくかもしれません。通勤手当は出ないけれど、有料駐輪場の費用を出してくれるという企業もあるそうです。

 

なお、自転車事故に備えての損害賠償保険加入については、自治体によって義務化が進んでいるところもありますので、確認しておきましょう。東京都の場合は平成29年2月時点で「努力義務」、埼玉県では平成30年4月より保険加入が「義務」化されました。

 

参考

http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/kotsu/kakusyutaisaku/jitensha/seisaku-jyourei/jitensha-jourei/

http://www.pref.saitama.lg.jp/a0311/jitensya/jitensyajyourei.html

 

保険でカバーされる内容は、相手にケガをさせた場合の個人賠償補償、自分がケガをした場合の傷害補償、および自転車が故障した場合のロードサービスがあり、月額100円~350円ぐらいです(補償内容によってかわります)。

 

すでに持っている自動車保険に自転車保険を特約として付加することもできます。その場合も保険料はおおむね同額です。

 

ルート探索もまた楽し。駐輪場確保は必至

せっかく自転車通勤できるようになっても、通勤時間の混雑の車や人の波にもまれ、排気ガスにまみれ、迷惑がられるは思うように進まないはでは、だいなしです。

 

一番いいのはサイクリングロードを利用すること。東京でも、江戸川、荒川、多摩川などには、河川敷に長距離のサイクリングロードが整備されています。車や人との事故の心配もなく、空気もよく、信号もない。

 

こんな気持ちいいことはありません。大きな移動だけでも、これを利用できる人はラッキーです。

 

ただし、河川敷には街灯設置ができないため、夜は真っ暗。事故や犯罪に遭わないためにも、代替ルートを用意しておく必要があります。

 

あとは地図をよく見て、そう大回りをしなくても、静かな住宅街を抜ける道、気持ちのいい公園沿いの道など探してみましょう。都心であっても意外とあるものです。電車通勤では決して出合えなかったこうした道を通るのも、自転車通勤の楽しさです。

 

駐輪場探しは重要です。迷惑な路上駐輪をするのならその時点で自転車通勤失格、会社に許可されることもないでしょう。会社や会社のあるビルに駐輪場があるのがベストですが、そうはいかなかった場合、なるべく近くに駐輪場を探さなくてはなりません。

 

東京都青少年・治安対策本部では都内の有料・無料の駐輪場のデータを公開しています。

 

一例をあげると、東京千代田区では年間の定期利用で6,000円、区民であれば3,000円です。

 

参考

https://www.chu-rin.jp/addr/東京都/千代田区?CONTINUE_USED=1

 

雨になる可能性が高い日やお酒を飲む予定がある日は、迷わず公共交通機関を利用して出勤してほしいところですが、急な雨、急な酒席となったときも、臨機応変に自転車を置いて帰ること。

 

そのためにも、盗難の危険が少なく、屋根があるような駐輪場を確保しておくと安心です。

 

スタイルはそれぞれ。安全と「さわやか」に配慮して

自転車は、クロスバイクやロードバイクなら快適といわれますが、ママチャリでもOK。荷物がいつも重い人はかごや荷台がついたものがいいでしょう。経路に坂が多ければ、電動アシスト自転車が快適。それでも十分運動になります。

 

裾バンドやリフレクターなど安全対策、ロックなど盗難対策、日焼けや寒さ・暑さ対策も必要です。会社に着いたら汗を拭いて着替え、周囲にもさわやかに仕事にとりかかれるようにしましょう。

 

「自転車通勤ってけっこういいものだな」と会社に思ってもらえれば、社風も変わるかもしれません。

 

Text:田中 恭子(たなか きょうこ)

フリーランス・エディター&ライター

 

監修:柴沼 直美(しばぬま なおみ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者

日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、

キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

Source: ファイナンシャルフィールド


Source: k-design.blog





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